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A case of locally advanced sigmoid colon cancer curatively resected after neoadjuvant chemotherapy with FOLFIRI plus panitumumab

第 40 巻 第 3 号

● 症

2013 年 3 月

397

例 ●

FOLFIRI+Panitumumab 療法が奏効し切除可能となった
他臓器浸潤 S 状結腸癌の 1 例
堀岡

*1

宏平

*2

加来


啓三

*1

自見政一郎

大畑

*1

佳裕

亀井

*1

隆史

〔 Jpn J Cancer Chemother 40 3 : 397-399, March, 2013〕

A Case of Locally Advanced Sigmoid Colon Cancer Curatively Resected after Neoadjuvant Chemotherapy with
*1
*2
*1
*1
*1
FOLFIRI plus Panitumumab: Kohei Horioka , Keizo Kaku , Sei-ichirou Jimi , Yoshihiro Oohata and Takafumi Kamei
*1
*2
( Dept. of Surgery, JR Kyushu Hospital, Dept. of Surgery and Oncology, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu
University)
Summary
A 72-year-old woman having abdominal pain and high fever was diagnosed with KRAS wild-type sigmoid colon cancer,
invading the urinary bladder and uterus with a pelvic abscess. Considering the difficulty of curative resection, we first performed sigmoid colostomy and abscess drainage. Remarkable tumor regression was indicated by CT and colonoscopy after 1
course of FOLFIRI and 5 courses of FOLFIRI+panitumumab. Following an additional 2 courses of panitumumab, sigmoidectomy and partial cystectomy were performed. Six courses of FOLFIRI+panitumumab were administered postoperatively and no
recurrence has been observed for 7 months. FOLFIRI+panitumumab may be an effective preoperative chemotherapy for
patients with KRAS wild-type locally advanced colon cancer. Key words: Unresectable colon cancer, FOLFIRI, Panitumumab
(Received Mar. 28, 2012/Accepted


Jun. 25, 2012)
要旨 症例は 72 歳,女性。腹痛と発熱を主訴として来院した。精査の結果,膀胱・子宮浸潤を伴う S 状結腸癌および骨盤内
膿瘍と診断した。KRAS 遺伝子は野生型であった。根治切除は困難と判断し,S 状結腸人工肛門造設術,膿瘍ドレナージを施
行した。術後 FOLFIRI を 1 コース,FOLFIRI+panitumumab を 5 コース施行した。腫瘍は著明に縮小したため,panitumumab 単剤を 2 コース施行後に S 状結腸切除および膀胱部分切除術を施行した。術後 FOLFIRI+panitumumab を 6 コー
ス施行し,手術から 7 か月経過した現在,無再発生存中である。KRAS 遺伝子野生型の切除不能大腸癌に対する術前化学療
法として FOLFIRI+panitumumab 療法が有効である可能性が示された。
姻姻姻姻姻姻姻姻姻姻姻姻姻姻姻姻姻

Ⅰ.症

の炎症所見を認めた。Alb 1.7 g/dL

と低アルブミン血



症を認めた。CEA は 33.6 ng/mL

と高値であった。
大腸内視鏡検査: S 状結腸に潰瘍浸潤型の腫瘍を認め,

患者: 72 歳,女性。
主訴: 腹痛。

生検で高分化型腺癌と診断された(図 1a)
。EGFR は陽

家族歴・既往歴: 特記すべきことなし。

性で,KRAS 遺伝子は野生型であった。

現病歴: 受診数日前から腹痛と発熱があり,当院消化

胸・腹部 CT: 肺・肝転移を含む遠隔転移を認めなかっ

器内科を受診した。腹部 CT および大腸内視鏡検査で S

た。S 状結腸に巨大な腫瘍を認め,膀胱頂部への浸潤が

状結腸癌と診断され,当科に紹介された。

疑われた。骨盤内に膿瘍を形成していた(図 2a)


入院時現症: 身長 154 cm,体重 45 kg。体温は 38.7℃
で,下腹部に圧痛を認めたが,腹膜刺激症状はなかった。
血液検査: WBC 15,500/mL,CRP

13.6 mg/dL
/ と高度
*1
*2

骨盤 MRI: 膀胱および子宮への浸潤が疑われた。
膀胱鏡検査: 後壁正中部を中心に膨隆,粘膜浮腫およ
び潰瘍を認めた。尿管開口部は正常であった。

JR 九州病院・外科
九州大学大学院・臨床・腫瘍外科

連絡先: 〒 812-8582 福岡市東区馬出 3-1-1 JR 九州病院・外科
堀岡 宏平

Pier

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398

図 1 大腸内視鏡検査
a: 入院時。S 状結腸に潰瘍浸潤型腫瘍を認めた。生検では高分化型腺癌と診断された。
b: 化学療法施行後。腫瘍は著明に縮小した。

図 2 腹部 CT
a: 入院時。S 状結腸に巨大な腫瘍を認め(矢頭)
,膀胱頂部への浸潤が疑われた。
骨盤内に膿瘍を認めた。
b: 初回手術・化学療法施行後。膿瘍は消失し腫瘍は 3 cm 大に縮小した(矢印)


以上より,S 状結腸癌の膀胱・子宮浸潤および骨盤内

より panitumumab(6 mg/kg)を併用し合計

6 コース施

膿瘍と診断した。高度の炎症所見および低栄養状態のた

行した。腫瘍マーカーは CEA 3.2 ng/mL

と低下した。

め一期的な根治切除は困難と考え,人工肛門造設術を施

大腸内視鏡検査では,腫瘍は著明に縮小していた(図

行した。

1b)。腹部 CT・MRI では,腫瘍は 3 cm 大にまで縮小し

初回手術所見: S 状結腸に手拳大の腫瘤を認め,膀胱,

ていた(図 2b)。膀胱鏡検査では膀胱後壁に一部粘膜の

子宮,回腸に浸潤していた。骨盤内に巨大な膿瘍を認め,

不整を認めた。切除可能と判断し,1 か月後に根治手術

ドレナージを行った。回腸部分切除およびループ式 S 状

を予定した。骨髄抑制や創傷治癒遅延といった化学療法

結腸人工肛門造設術を施行し手術を終了した。

の影響を考慮し,FOLFIRI を中止した上で panitumu-

術後病理組織検査では,切除した回腸に腫瘍細胞は認

mab のみ 2 コース投与した後に手術を行った。
第 2 回目手術所見: S 状結腸にピンポン球大の腫瘤を

められなかった。
初回手術後の治療経過: 入院時の PS は 3 であったが,

認め,膀胱後壁左側と固着していた。子宮を含め,その

術後は PS 2 に改善した。血液検査上は WBC 17,200//

他周辺臓器への浸潤は認めず,また膿瘍は消失していた。

mL,CRP 10.9 mg/dL
/ と,依然として炎症所見は持続し

S 状結腸切除および膀胱部分切除術を施行した。

ていたが,全身状態は良好であったため術後 25 日目よ
2

り FOLFIRI 療法(CPT-11 150 mg/m
/ ,l-LV 200 mg/

2

2

m /day,5-FU

急速静注 400 mg/m
/ /day,5-FU

持続静
2

注 2,400 mg/m
/ //day)を 1 コース施行した。2 コース目

Pier

切除標本肉眼所見: S 状結腸の粘膜面にわずかに潰瘍
瘢痕を認めた。腫瘍と膀胱壁は一塊となっていたが,膀
胱壁は瘢痕化していた(図 3)

病理組織検査: 漿膜下層まで浸潤した中分化管状腺癌

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が可能となってきた。FOLFOX,FOLFIRI 療法などに
より浸潤臓器の合併切除を回避あるいは最小限にとどめ
ることができたという報告例はこれまでにもある

2-5)

。自

験例は根治切除困難な膀胱・子宮浸潤を伴う S 状結腸癌
に対して FOLFIRI+panitumumab 療法が奏効し,根治
切除と膀胱・子宮の温存が可能となり骨盤内臓全摘を回
避することができた。KRAS 野生型の切除不能進行再発
大腸癌に対する一次治療のエビデンスとして,海外での
第Ⅲ相試験である CRYSTAL 試験により FOLFIRI+
cetuximab が,PRIME 試験により FOLFOX+panitumumab が推奨される。自験例での薬剤の選択に当たっ
ては,副作用および薬剤投与間隔についての患者の希望
6)

を尊重し決定した。大腸癌治療ガイドライン では,
FOLFIRI+panitumumab 療法は KRAS 遺伝子野生型
の切除不能進行再発大腸癌に対する一次治療からの使用
が推奨されている。これまでに本療法を局所進行大腸癌

図 3 摘出標本
a: 粘膜面。潰瘍瘢痕を認めた。
b: 漿膜面。合併切除した膀胱壁の瘢痕化を認めた。

の術前治療として施行したという報告はない。自験例で
は化学療法に伴う重篤な有害事象を認めず,また周術期
合併症もなく安全に治療が可能であった。観察期間が短

の遺残をわずかに認めたが,腫瘍の大部分は瘢痕・石灰

く長期的な予後は不明であり,また至適投与量・期間や

化していた。膀胱壁には腫瘍細胞を認めなかった。大腸

手術タイミングなどに関しても今後の課題ではあるが,

癌取扱い規約(第 7 版)では,SS,N0,H0,P0,M0,

本療法は他臓器浸潤を伴う KRAS 遺伝子野生型の局所

Stage Ⅱであった。組織学的効果判定は Grade 2 であっ

進行大腸癌に対する術前化学療法として,臓器温存と根

た。

治手術を可能にする有効な治療法であると思われた。

術後経過: 合併症なく経過し,術後 22 日目より FOLFIRI+panitumumab 療法を再開した。6 コース施行した
後,経過観察のみ行っているが,術後 7 か月が経過した
現在,無再発生存中である。なお,化学療法に伴う有害
事象として,顔面を中心とする痤瘡様皮疹(Grade 2)と
爪囲炎(Grade 2)を認めた。
Ⅱ.考



遠隔転移のない局所進行大腸癌で隣接臓器浸潤を伴う
場合,浸潤臓器の部分切除または en bloc な切除により
1)

予後は改善する 。しかし,手術侵襲は大きくなり,技術
的にも難易度は高くなる。また,術後の QOL 低下も問
題となる。近年の大腸癌化学療法の進歩に伴い,術前化



1) Hunter JA, Ryan JA Jr and Schultz P: En bloc resection
of colon cancer adherent to other organs. Am J Surg
154(1): 67-71, 1987.
2) 米田 晃,岡田和也,松尾光敏・他: 化学療法後に切除し
得た局所進行大腸癌 4 例.癌と化学療法 38(10): 16991703, 2011.
3) 鈴木孝之,小池淳一,船橋公彦・他: 切除困難な S 状結腸
癌に対して術前 mFOLFOX6 で病理学的完全奏功が得
られた 1 例.日本大腸肛門病会誌 64(8): 510-515, 2011.
4) 山添真志,山口和哉,寺澤 宏・他: FOLFOX 療法が奏
効し根治切除が可能になった高度浸潤直腸癌の 1 例.癌
と化学療法 38(1): 125-128, 2011.
5) 藤田敏忠,川崎健太郎,大野伯和・他: FOLFIRI+Bevacizumab 療法が奏効し組織学的 CR を得た直腸癌の 1
例.日本大腸肛門病会誌 64(3): 178-184, 2011.
6) 大腸癌研究会/編:
/ 大腸癌治療ガイドライン 医師用 2010
年版.金原出版,
東京,
2010.

学療法により腫瘍を縮小させ,浸潤臓器を温存する手術

Pier



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